米アルファベット傘下のグーグルが、急成長している日本のスタートアップ「サカナAI」に出資した。この提携により、グーグルの生成人工知能(AI)「Gemini」(ジェミニ)の日本市場での普及が加速する可能性がある。

サカナAIの共同創業者兼CEO、デビッド・ハ氏によると、提携によって同社はジェミニの言語モデルを利用可能となり、将来の製品開発に活用される見込み。調達額は非公開。

「基盤モデルへのアクセス拡大、特にグーグルからのものは当社製品の性能向上につながる」とハ氏はインタビューで述べた。グーグル側のメリットについては「当社の研究開発や製品を通じてGeminiの普及を促進できる」と説明した。

Photographer: Benjamin Fanjoy/Bloomberg

サカナAIは2025年11月、既存出資者である三菱UFJフィナンシャル・グループに加え、マッコーリー・キャピタルなど新規投資家から約200億円を調達したと発表。この資金調達ラウンドで同社の企業価値は約4000億円と評価された。今回の投資はその延長と位置付けられる。

元グーグル研究者らが23年7月に設立したサカナAIは、AI分野での米中追撃を目指す日本で異例の歓迎を受けている。参入が極めて困難な金融分野に進出し、三菱UFJ銀行や大和証券グループ本社から企業向けAIツール構築の契約を獲得した。

サカナAIは今年、日本における企業顧客基盤の拡大と防衛省を含む日本政府との連携強化を計画している。また、海外市場への進出も視野に入れている。

ハ氏は「今年は多くの成長機会がある」とし、「防衛分野と企業分野の両方で進展があり、成功を収めれば、追加資金が必要になる可能性がある」と述べた。

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