米ヘッジファンド運用会社、ポイント72アセット・マネジメントは、香港の中環(セントラル)地区にある高層ビル「ザ・ヘンダーソン」に開設予定のオフィスについて、入居スペースを拡大する契約を結んだ。香港ではオフィス市場の低迷が続いているが、金融セクターからの需要が一定の安心感をもたらしている。

事情に詳しい複数の関係者によると、ポイント72は7フロアにわたる合計8万5000平方フィート(7897平方メートル)のオフィススペースを賃借する。昨年8月に契約していた約6万平方フィートからの拡張となる。

香港・中環地区の高層ビル「ザ・ヘンダーソン」

同社は5月に入居予定で、当初はスペースの一部をサブリースする計画だという。非公開情報だとして関係者の一人が匿名を条件に語った。

香港では、資産運用会社など金融機関が高級オフィスビルへの需要を高めており、これがザ・ヘンダーソンの入居率を90%まで押し上げた。一方で、商業用不動産市場全体はなお苦戦しており、CBREグループは今年のオフィス賃料が3%下落すると予想している。

ナイト・フランクの大中華圏の調査・コンサルティング責任者、マーティン・ウォン氏は、「中環地区の中でも、設備がより充実し、環境認証も取得したプレミアムビルは、現在最もテナントを引きつけやすい選択肢だ」とし、賃料の低下により、これまで入居できなかった企業にとっても好機が生まれていると指摘した。

Point72と恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・デベロップメント)の担当者はコメントを控えた。

恒基兆業地産が所有するザ・ヘンダーソンには、カーライル・グループやカナダ年金制度投資委員会(CPPIB)の投資部門CPPインベストメンツ、コラー・キャピタル、ジェネラル・アトランティック、エオニアなどのテナントが入居している。

CBREのデータによると、中環地区の2025年のオフィス空室率は11%と、24年の14%から低下。一方で、香港全体では空室率が上昇した。

原題:Point72 Expands Office Space in Hong Kong’s Henderson Tower (1)(抜粋)

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