ニューヨーク証券取引所(NYSE)は、トークン化された株式や上場投資信託(ETF)の24時間取引を視野に、ブロックチェーン技術を活用した取引プラットフォームの構築を進めている。

NYSEは売り手と買い手をマッチングする既存技術に、私設のブロックチェーンネットワークを組み合わせ、トークン化証券をリアルタイムで取引できるようにする計画だ。規制当局の承認を前提に、年内に立ち上げる考えだ。NYSEの親会社インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)幹部が明らかにした。

ICEで戦略イニシアチブ担当副社長を務めるマイケル・ブラウグラウンド氏はインタビューで、「これは、立会場から電子取引、そしてブロックチェーンへとNYSEの取引能力が進化してきた延長線上にある」と語り、「新しい形の投資家アクセスを可能にし、ステーブルコインを資金源とする市場に個人投資家が参加できる新たな機会を創出する」と説明した。

同氏によると、ICEは新プラットフォームの運営許可取得に向け、米証券取引委員会(SEC)と活発に協議している。1日の遅れが生じる現在の株式市場とは異なり、新たなプラットフォームの一部では取引の資金手当てと決済をリアルタイムで実施できるようにする。

ブラウグラウンド氏は「土曜日の午後5時4分に何かを取引し、その資金を午後5時5分に次の取引に回したい個人投資家のニーズに沿うものだ」とし、従来の株式インフラでは不可能な方法で、「そうした取引を実現する」と説明した。

NYSEの計画は、株式の定義、発行や決済のあり方という根本的な要素にかかわるもので、トークン化が米金融市場の枠組みに組み込まれるかどうかの試金石になる可能性がある。NYSEは売買高で米最大の株式取引所運営者。

トークン化証券とは証券をデジタル化したもので、証券口座ではなくブロックチェーンネットワーク上で取引できる。流動性を向上させ、少額投資を可能にするほか、24時間取引が可能なことで米株式市場へのアクセス拡大につながるとされている。

原題:NYSE Builds Venue for 24/7 Trading of Tokenized Stocks (Correct)(抜粋)

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