チェコの防衛関連企業チェコスロバキア・グループ(CSG)は、新規株式公開(IPO)で企業価値を約250億ユーロ(約4兆6000億円)と評価する価格設定を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

装甲車両・弾薬メーカーのCSGは23日にもアムステルダムで取引を開始する計画という。非公開情報を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、募集は20日にも始まり、22日には終了する可能性がある。ブルームバーグ・ニュースは先に、同社が最大300億ユーロの評価額を検討していたと報じていた。

CSGが14日に上場方針を発表したことを踏まえると、3日間の募集期間は同規模のIPOとしては異例の短さだ。上場までの期間を短縮することで、投資家心理の急変が手続きを妨げる市場リスクを抑えられる利点がある。

評価額や時期、上場の枠組みは変更される可能性があるという。CSGの担当者はコメントを控えた。

CSGは1月末にも取引を開始する計画だったため、比較的タイトな日程を検討していたと、ブルームバーグ・ニュースは以前報じていた。

企業が株式公開するまでのプロセスは、数カ月に及ぶ準備を含む長期の作業だ。ただ、市場リスクを最小限に抑えるため、近年は一部の企業が短縮に動いている。

CSGのIPOは防衛関連銘柄の上昇局面を好機と捉える形となる。防衛株は今年に入っても、米軍のベネズエラ急襲やグリーンランドを巡るトランプ大統領の言動を受けて上昇基調が続いている。ゴールドマン・サックス・グループが算出する欧州防衛株のバスケットは過去2年間で3倍超に上昇し、19日も上げ幅を拡大した。

CSGとオーナーのミハル・ストルナド会長は、今回の上場で合計30億-40億ユーロの資金調達を目指す可能性があると、ブルームバーグ・ニュースは先に報道。プラハに本拠を置く同社は先週、アムステルダムでのIPOで7億5000万ユーロ相当の新株を売り出す計画を発表した。ストルナド氏も既存株式の一部を売却する予定だが、額は明らかでない。

コーナーストーン投資家として、アーティザン・パートナーズ、ブラックロック、カタール投資庁(QIA)の子会社が計9億ユーロの引き受けを約束している。

主幹事はBNPパリバ、ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループ、JPモルガン・チェース、ウニクレディトが務める。

原題:CSG Said to Eye Friday Trading Debut at €25 Billion Valuation(抜粋)

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