(ブルームバーグ):フランスのルコルニュ首相は、憲法上の手段を用い、2026年度予算を議会投票なしで成立させる方針だ。不信任決議案を乗り切るのに十分な議会の支持を確保したとみられる。
フランスメディアによると、国民議会(下院)で野党との数カ月にわたる予算協議が合意に至らなかったため、ルコルニュ氏は憲法第49条第3項を発動し、修正案を可決する。首相官邸は報道についてコメントを控えた。
ルコルニュ氏はこれまで、野党議員の反発を呼ぶこの手段の使用を否定していた。同氏の前任2人は、予算を巡る対立で退陣に追い込まれている。
ルコルニュ氏は今週後半にも、不信任決議案に直面する見込みだ。現在の議会構成では、社会党議員の票が不信任決議の行方を左右する。社会党議員らは先週、ルコルニュ氏が税制と支出措置で譲歩したことで、棄権して政府の存続を容認する考えを示唆している。
仏下院は、マクロン大統領が2024年に実施した早期総選挙の結果、与野党が拮抗し分裂状態に陥っている。ユーロ圏最大の財政赤字抑制に向けた予算案の挫折や首相交代が相次いだことで、過去18カ月間で投資家の信頼は低下し、フランス債利回りを他国に比べ上昇している。
ルコルニュ氏が憲法第49条第3項を発動する意向を示したことを受け、フランス10年国債とドイツ債の利回り差(スプレッド)は約65ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と7月以来の水準まで縮小した。
原題:French Premier to End Budget Drama and Bypass Parliament Vote(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.