(ブルームバーグ):ヘッジファンドは、トランプ米大統領が米国によるグリーンランド取得に反対する欧州諸国に新たな関税を課すと発表した17日の数日前に、ユーロに対する強気ポジションを解消していた。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドなどレバレッジドファンドは1月13日までの週に、ユーロについて小幅なネットショートに転じた。弱気への転換は昨年11月下旬以降で初めて。この動きは、グリーンランド取得を巡り関税が提案された後のユーロへの下押し圧力を、さらに強める可能性がある。
ATグローバル・マーケッツのチーフアナリスト、ニック・トウィデール氏は「ヘッジファンドはネットショートを続ける見込みで、対立が全面的な貿易戦争に発展しそうなら、恐らくポジションを積み増すつもりだろう」と述べた。
ユーロはアジア時間19日午前、上昇と下落の間で振れた。欧州の成長を損なう恐れのある貿易戦争が再燃する懸念の中、先行きの不確実性が改めて浮き彫りになった。モルガン・スタンレーは、極端なシナリオが主要通貨、とりわけユーロを不安定化させるリスクを、トレーダーが過小評価していると警告していた。
ユーロは一時0.2%下落した後、0.3%上昇して1ユーロ=1.1628ドルとなった。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%下落した。
コモンウェルス銀行のジョセフ・カパーソ氏、キャロル・コン氏らストラテジストは、緊張を背景に「ユーロは今週、1.1499ドルのサポートを試す可能性がある」とリポートに記した。「グリーンランドの支配権を巡る貿易上の小競り合いは、沈静化する前に激化する公算が大きい」と指摘した。
原題:Hedge Funds Exit Bullish Euro Bets Just Before Greenland Threat(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.