米格付け会社ムーディーズ・レーティングスによると、データセンター関連投資は今後5年間で少なくとも3兆ドル(約470兆円)に達する見通しだ。資金はクレジット市場の複数分野を通じて調達されるという。

ムーディーズが12日発表したリポートによれば、数兆ドルがサーバーやコンピューティング機器、データセンター施設、新たな電力容量に投資され、人工知能(AI)とクラウドコンピューティングの急成長を支える。

資金の大部分は、データセンターとそれを稼働させる電力への需要増に直面している大手ハイテク企業から直接賄われる見通しだ。ムーディーズによれば、米ハイパースケーラーの6社(マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、オラクル、メタ・プラットフォームズ、コアウィーブ)は、今年のデータセンター投資額が5000億ドルに達する見込みだ。

リポートでは、銀行が資金供給の「主導的な役割」を引き続き担い、必要とされる資本規模の大きさを背景に、他の機関投資家も融資を拡大する見通しだ。

またムーディーズは、債務の借り換え時期を迎える米国のデータセンターが、資産担保証券(ABS)や商業用不動産担保証券(CMBS)、プライベートクレジット市場を活用するケースが増えると見込む。

AI革命を支えるために必要な巨額の債務は、バブルが形成されつつあるのではないかとの懸念を呼んでおり、一部のテクノロジーが高い期待を下回った場合、最終的に株式およびクレジット投資家に打撃が及ぶ可能性がある。

それでも、新たなデータセンター容量を構築する需要に減速の兆しは見られない。ムーディーズは、新規の容量を構築する競争は依然として「初期段階」にあり、今後12-18カ月にわたって世界的な成長が続くと予測している。

ムーディーズのシニアバイスプレジデント、ジョン・メディナ氏は「今後10年程度のどこかで追加容量が必要になる」と述べ、新しいテクノロジーが次々と登場する中で導入ペースを見通すのは難しいと付け加えた。「3年前には存在しなかったChatGPTが、今や膨大な計算能力を消費している」とも述べた。

原題:Data Centers Will Need $3 Trillion Through 2030, Moody’s Says

(抜粋)

--取材協力:Paula Seligson.

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