(ブルームバーグ):ブラジルのルラ大統領は8日、ベネズエラ情勢を巡り地域の3首脳と協議した。米国が決行したベネズエラのマドゥロ大統領の拘束作戦を受け、米州各国は対応を急いでいる。
ブラジル政府によると、ルラ氏はカナダのカーニー首相、メキシコのシェインバウム大統領、コロンビアのペトロ大統領と電話会談した。共通の論点は、国際法順守と国家主権の尊重だった。
マドゥロ氏拘束について、ルラ氏は「ベネズエラの主権に対する深刻な侮辱」で「目に余る国際法違反だ」と非難したが、マドゥロ氏本人やトランプ米大統領の名を挙げることは避けた。長年米国の介入に反対してきた左派指導者としては慎重な対応だ。
ブラジル政府関係者5人によれば、こうした対応の背景には再選を狙う大統領選と対米通商交渉がある。保守派の政敵による攻撃をかわしつつ、トランプ氏による対ブラジル関税の一部緩和という成果を維持する狙いがある。
複数の当局者によると、ブラジル政府内では閣僚に対し、事前承認なしのベネズエラに関する発言を禁じるかん口令が敷かれた。言及が必要な場合は、ルラ氏および外務省が既に示した表現を厳格に守るよう指示が出ており、指針となるメッセージは「国家主権の擁護」だとしている。
原題:Lula Talks to Carney, Sheinbaum, Petro to Regroup Post Maduro(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.