(ブルームバーグ):ベッセント米財務長官は8日、トランプ大統領はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任について、今月中に決める見込みだと述べた。
ベッセント氏はエコノミック・クラブ・ミネソタでの講演後に質疑に応じ、トランプ氏がスイス・ダボスで開かれる世界経済フォーラム(WEF、1月19-23日開催)に出席する計画であることに触れ、FRB議長人事の決定時期は「その直前か直後になる可能性がある。1月中だと思う」と語った。
後任候補者は引き続き4人いるとも、ベッセント氏は明らかにした。ハセット米国家経済会議(NEC)委員長とウォーシュ元FRB理事に加え、ウォラーFRB理事とブラックロック幹部のリック・リーダー氏が含まれる。
ベッセント氏は、面談をまだ実施していないのはリーダー氏のみだとし、同氏がFRBでの勤務経験を持たない唯一の候補である点にも言及した。それが利点になるかどうか問われると、「それは大統領が判断することだ」と話した。
金利は高過ぎるかとの質問に対しては、「現在の金利水準は中立金利を依然として大きく上回っている。景気抑制的なスタンスであるべきではないと考えている」と発言。さらに、適切な金利水準について重ねて質問されると、「多くのモデルでは2.50-3.25%程度を示すだろう」と語った。
これより先、米経済専門局CNBCは、ベッセント長官がFRBに対し利下げを継続するよう求めたと報じた。この日の講演原稿の抜粋とされる同報道によると、「経済成長をさらに堅調なものにするために唯一欠けている要素」は金利の低下だと発言。「だからこそ、FRBは行動を遅らせるべきではない」と述べたという。
ただ、実際に行った講演ではこうした具体的な発言はなかった。実際の講演では、「投資を促進するために、FRBも自らの役割を果たさなければならない」と述べるにとどめた。
パウエルFRB議長は先月、2025年終盤に3会合連続で実施した利下げを今後も続けるのか示唆しなかった。次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合は1月27、28両日に開かれる。先物取引の動向によると、同会合で政策が変更される可能性は極めて低いとみられる。FRB当局者の間では、インフレや雇用に関するさらなるデータを見極めるまで、少なくとも金利を据え置くべきだとの意見が増えている。
原題:Bessent Says Trump May Decide on Fed Before or After Davos (1)(抜粋)
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