(ブルームバーグ):コノコフィリップスやエクソンモービルをはじめとする米石油会社は、ベネズエラのエネルギー産業の再生支援において自らが果たし得る役割を検討している。ライト米エネルギー長官が、企業幹部との協議後に明らかにした。
ライト氏は8日、FOXビジネス・ネットワークで「いずれ再び大規模に参入するという枠組みに至るかもしれないが、それまでの間も彼らは手をこまねいているわけではない」と発言。現在もベネズエラで事業を続ける唯一の米石油大手であるシェブロンについて、同国での事業を迅速に拡大すると見込まれると付け加えた。
9日にはホワイトハウスで、トランプ米大統領と石油業界幹部との会合が開かれる予定だ。老朽化が進むベネズエラのエネルギーインフラ再建や、原油生産の回復に向け、企業側の協力を取り付ける狙いがある。
ただ、その道のりは容易ではない。ベネズエラのパイプラインや貯蔵ターミナルなどの設備は、長年にわたる汚職や投資不足、管理の怠慢によって深刻な損傷を受けており、インフラの修復には今後10年間で年100億ドル(約1兆5700億円)の費用がかかる可能性があるとアナリストは見積もっている。
石油会社は、長期にわたる巨額投資に慎重で、物理的および財務面での安全が保証されることを求めている。マドゥロ政権後の政府の安定性に対する懸念が背景にある。エクソンとコノコフィリップスはかつてベネズエラで事業を展開していたが、2000年代半ばにマドゥロ氏の前任である当時のチャベス大統領が資産を国有化したことを受け、撤退した。
ライト氏は、マドゥロ大統領が米軍に拘束されて以降、エクソンやシェブロン、コノコフィリップスの幹部らと協議を続けているとし、ベネズエラを巡る関心で「電話が鳴りやまない」状態だと述べた。「エクソンやコノコをはじめ、数十社の米企業が、どのような形で関与できるかを探ることになるだろう」と語った。
ライト氏はまた、FOXニュースで、米国として中国によるベネズエラ産原油購入を妨げる考えはないと発言。「中国を締め出すことはない。イランやロシアとの違法な石油取引や、違法な武器密輸は遮断し、停止させる」と語った。さらに、米国は中国向けのベネズエラ産原油輸出を停止するのかと問われ、「中国は巨大な商業経済だ。引き続きベネズエラ産原油を購入するだろう」と答えた。
エクソンの広報担当者はコメント要請に直ちには応じなかった。コノコフィリップスの担当者も、現時点ではコメントできないとした。
原題:ConocoPhillips and Exxon Explore Venezuela Role, Wright Says (1)、China Will Continue to Buy Venezuelan Oil: US Energy Secretary(抜粋)
(中国によるベネズエラ産原油購入に関するコメントを追加して更新します)
--取材協力:David Wethe.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.