(ブルームバーグ):トランプ米政権は、ベネズエラ産原油の今後の販売を管理し、その売却収益を同国の疲弊した経済の再建に充てる計画だと、ライト米エネルギー長官は述べた。ベネズエラの原油を市場に供給し、同国の最重要資源を管理するという米国の戦略を明確に打ち出す発言となった。
ライト長官は7日、フロリダ州マイアミで開かれたゴールドマン・サックス主催のエネルギー・クリーンテック・公益事業関連の会議で、当初の供給分はベネズエラ国内の原油在庫からもたらされると発言。ベネズエラの在庫は米国による封鎖措置の影響で積み上がり、生産の一部停止を余儀なくされかねない状況だという。
「その原油を再び動かし、販売するだけだ」とライト氏は言い、「まずは滞留している在庫原油を市場に出し、その後は期限を設けず、ベネズエラから産出される原油を販売していく」と続けた。
トランプ政権は、シェブロンやコノコフィリップス、エクソンモービルなどの米石油会社に対し、ベネズエラの老朽化した石油インフラを再建し、生産を復活させるよう働きかけている。米エネルギー省によると、こうした取り組みの一環として、米国はベネズエラの石油セクターに対する制裁を選別的に緩和している。
トランプ大統領は6日、ベネズエラが米国に最大5000万バレルの原油を引き渡すと表明した。現在の市場価格で換算すると、約28億ドル(約4400億円)相当になる。売却代金は両国の利益になるとも宣言した。
ホワイトハウスのレビット報道官は7日の定例会見で、米国は既にベネズエラ産原油の販売活動を開始していると述べた。
エネルギー省も同日、「こうした原油および原油製品販売を実行し、資金支援するために、世界有数の商品取引会社や主要銀行と連携している」とファクトシートで説明した。
事情に詳しい関係者によると、原油販売による収益は米財務省の口座で保管される見通しだ。こうした措置により、資金はベネズエラの債権者から保護されることになる。レビット氏はこれらの資金について、米国民とベネズエラ国民の利益のために使われると話した。
ベネズエラ国営石油・ガス会社のペトロレオス・デ・ベネズエラ(PDVSA)は発表資料で、原油販売について米政府と交渉中だと明らかにした。その枠組みは、ベネズエラで操業を続ける唯一の米石油大手シェブロンとの取り決めに似たものになるという。
米軍はこの日、北大西洋でロシア船籍の船舶を拿捕(だほ)した。同船は、大西洋を横断する海上追跡の中心となっていたもので、米国は制裁対象とされた船舶がベネズエラとの間を往来する動きをさらに厳しく取り締まる。
原題:US Says It Will Control Venezuela Oil Exports Indefinitely (5)、US Begins Marketing Venezuelan Crude to Global Buyers(抜粋)
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