(ブルームバーグ):韓国サムスン電子が発表した10-12月(第4四半期)の暫定ベースの営業利益は208%増の20兆ウォン(約2兆1600億円)と、アナリスト予想平均(17兆8000億ウォン)を上回った。人工知能(AI)サーバー向けの世界的な需要急増が追い風となり、メモリー半導体の価格が急上昇した。
売上高は23%増の93兆ウォンと過去最高を記録した。一方、株価は8日のネクストレードでの寄り前取引で1.6%下落。今年に入り18%上昇していた。同社は月内に純利益や部門別の詳細を含む通期の決算情報を公表する。
サムスン株価は2025年に2倍超となり、今月も騰勢を強めている。競合の米マイクロン・テクノロジーが強気の見通しを示したことを受け、四半期決算が大幅に上振れするとの期待が追い風となっている。ブルームバーグが追跡するアナリストのうち10人超が、過去1週間だけでサムスンの目標株価を引き上げた。

サムスンなどのメモリーメーカーは、米エヌビディアなどAI大手向けの高収益かつ高性能な半導体の製造を拡大し、大規模データセンター需要に対応している。その結果、ノートPCやサーバー向けの標準的なメモリーの供給不足が深刻化し、DRAMとNANDの価格がいずれも急騰した。
CLSAセキュリティーズ・コリアの調査責任者、サンジーブ・ラナ氏は、10-12月の平均販売価格はDRAMが前四半期比で30%超、NANDは約20%上昇したと指摘。ハイパースケーラー(大手クラウド事業者)などが「大量のDRAMを購入しており、割高な価格を支払うことをいとわない」とし、価格は2026年を通じて非常に堅調な状態が続き、27年上期まで続く可能性もあると予想した。
サムスン幹部は今週、先端技術見本市「CES」でメモリー半導体の供給ひっ迫の広がりを強調。社長兼グローバルマーケティング室長のイ・ウォンジン氏は「半導体供給を巡って問題が生じ、あらゆる人に影響を与えるだろう」とし、「価格はこの瞬間も上昇している。当然ながら、その負担を消費者に転嫁したくはないが、製品価格の見直しを検討せざるを得ない局面に来るだろう」と述べた。
原題:Samsung’s Profit Triples on Supercharged AI Memory Market (1)、Samsung Warns of Price Hikes as Rising Memory Costs Affect All(抜粋)
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--取材協力:Vlad Savov.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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