(ブルームバーグ):米労働統計局が9日に発表する昨年12月の雇用統計では、雇用者数が緩やかな増加にとどまり、2009年以降で最も低調な1年の締めくくりとなるもようだ。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値によると、同月の非農業部門雇用者数は約6万人増となる見通し。通年では約67万人の増加にとどまり、2024年の200万人増を大幅に下回る見込みだ。12月の失業率は4.5%と、4年ぶりの高水準から改善すると予想されている。

数年にわたる労働力不足を経て、雇用主は25年に採用ペースを落とした。求人件数の安定は、多くの企業が現在の人員レベルに満足していることを示唆している。米政府による矢継ぎ早の通商政策発表を受け、企業がコスト削減に注力し、追加採用に慎重な姿勢をとるようになったことも背景にある。
企業が生産性の向上を図る中で、人工知能(AI)の急速な導入が雇用の伸びを抑制する要因となっている可能性もある。ただ、採用ペースは鈍化しているものの、広範囲にわたる人員削減の兆候はほとんど見られない。
連邦準備制度が25年末までに3会合連続の利下げを行った後、インフレ抑制のさらなる進展を見極めるため、年明け早々の追加緩和に慎重になると予想されているのは、こうした背景がある。
7日には労働統計局が11月分の求人件数などのデータを公表する。また、12月の米ISM製造業景況指数なども、各業界の雇用状況を知る手がかりとなるだろう。
9日には米住宅着工件数も発表される予定で、ミシガン大学が1月の消費者マインド指数の速報値を発表する。
原題:Modest US Hiring to Cap Sluggish Year for Job Market: Eco Week(抜粋)
--取材協力:Robert Jameson、Mark Evans.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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