北朝鮮が4日、朝鮮半島の東側の海上に向けて正体不明の弾道ミサイルを複数発射した。韓国軍合同参謀本部が明らかにした。韓国の李在明大統領による就任後初の中国訪問のタイミングと重なった。

合同参謀本部によると、現地時間午前7時50分(日本時間同じ)に平壌近郊から弾道ミサイルとみられる数発の飛翔(ひしょう)体が発射されたのを韓国軍が捉えた。ミサイルは約900キロ飛行したという。

日本の海上保安庁も防衛省からの情報として、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと午前7時57分ごろに発表。8時8分には2発目の発射情報を公表した。ミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したとみられるという。

小泉進次郎防衛相は4日午前に緊急記者会見を開き、「国際社会の平和と安定を脅かす」として北朝鮮による弾道ミサイル発射を非難した。また、中国・北京の大使館ルートを通じて、北朝鮮に対して厳重に抗議したことも明らかにした。

韓国では大統領府国家安保室が会議を開き、北朝鮮に対し挑発行為をやめるよう呼びかけた。米国のインド太平洋軍は、今回の発射について、米国や同盟国に対する差し迫った脅威ではないとコメントした。

5日には李在明大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談が予定されている。韓国の魏聖洛国家安保室長は2日、両首脳が地域安全保障などについて協議する予定だと記者団に語った。

魏室長によると、韓国は今回の首脳会談を通じて中国との意思疎通を強化し、朝鮮半島の平和を促進するとともに、中国に建設的な役割を果たすよう促す意向だという。

北朝鮮は昨年11月、米国が北朝鮮の核プログラムの資金支援に関わったとされる個人・団体への制裁を科した数日後、弾道ミサイルを発射した。

今回の北朝鮮によるミサイル発射は、米国がベネズエラで軍事作戦を実施し、マドゥロ大統領を拘束したわずか数時間後に行われた。

原題:North Korea Launches Missiles a Day Before Lee-Xi Summit (2)(抜粋)

(ミサイルの飛行距離や米インド太平洋軍のコメントを追加して更新します。更新前の記事で見出しを訂正済みです)

--取材協力:堀内亮、Soo-Hyang Choi、Natalie Choy.

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