東欧のブルガリアが1日、通貨ユーロを正式に導入した。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、協調して国際的な逆風に立ち向かう欧州の力を証明するものだと述べた。

ラガルド総裁は、ブルガリアがユーロを採用する21番目の国となったことを歓迎。「ユーロは欧州が力を合わせたときに何を成し遂げられるかを示す強力な象徴だ。現在直面している世界の地政学的不確実性に対処する上でわれわれが活用できる、共有する価値と集団としての強さも示している」と述べた。

バルカン半島に位置する人口640万人のブルガリアは、経済構造改革を進めてユーロ導入に至った。ECB政策委員会には今後、ブルガリア中銀のラデフ総裁が加わり、同委員会は役員会メンバーを含めて計27人で構成されることになる。

ラデフ総裁は既にECBの会合にオブザーバーとして出席してきており、正式メンバーとして臨む当初の会合で金融政策を巡って大きな意見対立が起きる可能性は低い。

ECBは2025年6月に利下げを行った後、据え置きを続けている。市場関係者や大半のエコノミストの間では、現在のサイクルでの利下げ局面は終わったとの見方が優勢だ。

ブルガリアでは汚職や縁故主義に対して国民の怒りが広がり、安定した政権を樹立できない状況も続く。国民のおよそ半数は自国通貨レフの維持を望んでいる。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長は「ユーロは支払いや移動を容易にし、ブルガリアの人々に恩恵をもたらす」との声明を発表。「ブルガリア企業にとっては新たな機会となり、共通の単一市場の利点をより良く生かせるようになる」と述べた。

ブルガリアによるユーロ導入を記念し、ECBは2026年の最初の11日間、本部をライトアップする。「ユーロを通貨として使う3億5800万人の欧州人の統合と結束」を象徴するものだと、ECBは説明している。

原題:Lagarde Says Bulgaria Joining Euro Is Powerful Symbol for Europe(抜粋)

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