(ブルームバーグ):欧州の穀物メジャー、ルイ・ドレフュスは24日、創業家と近い関係にあったパトリック・トロイアー最高財務責任者(CFO)が「前夜に突然」亡くなったと発表した。52歳だった。
ロッテルダムに本拠を置くルイ・ドレフュスは発表文で死因を明らかにしていない。「適切な時期」に後任を発表するとしている。同社にコメントを要請したものの、これまでのところ返答はない。
スイス国籍で、クレディ・スイス・グループの元バンカーのトロイアー氏は、経営体制の大幅な刷新の一環として2019年にルイ・ドレフュスのCFOに就任した。ロシアによるウクライナ侵攻を受けた商品相場の大幅変動を追い風に、同社が過去最高益を計上した時期を率いた。
その後、相場のボラティリティー低下を背景に、2024年の年間純利益は前年比28%減の7億2600万ドル(現行レートで約1132億円)となったが、それでも19年の2億3000万ドルを大きく上回る水準だった。
ルイ・ドレフュスはトロイアー氏について、「戦略的なビジョンと財務の専門性」を通じて、社の成長に大きく貢献したとし、死を悼んだ。同社は非上場。
原題:Louis Dreyfus Says CFO Patrick Treuer Dies ‘Unexpectedly’ (2)(抜粋)
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