先月、中国から日本へ輸出されたレアアース磁石は前の月から34.7%増え、今年最多となったことがわかりました。

中国税関総署によりますと、11月のレアアース磁石の日本への輸出量はおよそ304トンで、前の月の226トンから34.7%増え、今年最多となりました。

レアアース磁石は、電気自動車や家電など様々な製品に使用されていて、日本はそのほとんどを中国からの輸入に頼っています。

11月の中国のレアアース磁石全体の輸出量としても12.4%増の6149トンとなった一方、アメリカへの輸出量は前の月から11.3%減りました。

高市総理の台湾有事をめぐる国会答弁をきっかけに、中国は日本に対し、渡航自粛などの対抗措置をとっており、レアアースについても、輸出制限が行われるのではという懸念が広がっていますが、今のところ影響が出ていないことが明らかになった形です。

今回、輸出が増えた背景にはレアアースの輸出制限を警戒した日本企業が駆け込みで購入した結果だという指摘もあり、今後も持続的な供給がされるのか、注目されます。