25日の債券相場は上昇が予想される。来年度の国債発行計画で10年債の増額が見送られるとの一部報道を受けて買いが先行する。この日行われる2年利付国債入札は無難に消化されるとの見方が出ている。

三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、報道通り超長期債の発行が減額され、10年債や中期債の増額が見送られれば、短期的には需給面で相場を支える要因になると指摘する。ただ、予算規模が増えているにもかかわらず発行が短期化すると「長い目で見た財政資金調達コストの不安定化につながるため、効果は一時的だろう」と語る。

小口氏の新発10年国債利回りの予想レンジは2.01-2.035%(24日は2.045%で終了)、先物中心限月3月物は132円90銭-133円10銭(同132円80銭)。

先物夜間取引で3月物は24日の日中取引終値比27銭高の133円07銭で終了した。24日の米10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.13%程度で引けた。

2年債入札

  • 発行予定額は前回11月から1000億円増額の2兆8000億円程度
  • SMBC日興証券の望月里彩ジュニアアナリスト
    • 国内外のイベントを通過して当面は大幅な金利上昇を見込みにくい中、一定の需要が集まり無難な通過を予想
    • 為替介入の思惑が高まっており、ドル・円相場が日本銀行の会合後の水準まで再び上昇する可能性が低いことは2年債の支援材料
    • 今回から発行額が増額されることや、来年度国債発行計画で中期債の発行増額が決定される可能性が高いことはネガティブ
  • 備考:2年利付国債の過去の入札結果(表)

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