(ブルームバーグ):ウクライナのゼレンスキー大統領は、米国がウクライナとロシアの代表を交えた3者協議をフロリダで開催する提案を行ったと述べた。トランプ政権は、戦争終結に向けて早期の和平合意を目指している。
ゼレンスキー氏は20日、キーウで記者団に対し、3者協議が実際に行われるかどうかは19日に始まった米国との交渉次第だと説明。実現すれば、現在フロリダに滞在している欧州の代表団が加わる可能性もあるという。
ゼレンスキー氏は、ポルトガルのモンテネグロ首相との共同記者会見で、「米国はロシアの代表と別途会談すると言っており、ウクライナと米国、ロシアという形式を提案しているというのが私の理解だ。欧州代表もいることから、欧州も加わる可能性がある」と述べた。その上で、「だが、3者協議の実施については、まず米・ウクライナ協議の結果が前向きなものかどうかを精査し、その上で判断するのが論理的だ」と述べた。
ウメロフ国家安全保障・国防会議書記を団長とするウクライナ代表団は、米国側との新たな協議を開始した。米国のウィトコフ特使と、トランプ大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏は今週、ベルリンでウクライナおよび欧州の支援国と協議を行っている。
ウィトコフ氏とクシュナー氏は、週末にフロリダでロシア大統領府のドミトリエフ経済特使と会談する見通しだ。ルビオ国務長官は19日、一部会談に出席する可能性があると述べた。
ベルリンでの協議後、トランプ大統領は、ロシアが現在占領していない領土をウクライナは手放すべきだとの考えを示唆したが、ゼレンスキー氏はそうした要求を繰り返し拒否している。
ゼレンスキー氏は、ウクライナと支援国は「領土や資源の分割といった概念ではなく、安定した持続的平和と確固たる安全保障保証に向けた合意を得るため、あらゆるポイントそして段階で慎重に作業している」とし、「われわれにとって重要なのは公正な平和だ」と述べた。
また、ロシアが全面侵攻が終わった後に再び攻撃してきた場合、各国がどう対応するかを確認したいと、ゼレンスキー氏は説明。「どのような抑止パッケージが提供されるのか、ウクライナ軍は何を保有することになるのか、どのような制裁パッケージが発動されるのか」といった点を挙げた。
米国がロシアとまとめた当初の28項目の和平案では、ウクライナは大統領選挙を実施することになっている。ゼレンスキー氏は、選挙を行うには停戦または戦争終結が必要だと述べた。
ゼレンスキー氏は「この問題は米国のパートナーが提起した」とし、「彼らが提起したのであれば、安全な選挙を確実にするためにどう支援すべきか理解しているはずだ」と語った。
原題:US Offers Joint Talks with Ukraine, Russia, Zelenskiy Says (1)(抜粋)
(ゼレンスキー氏の発言や背景を追加し、更新します)
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