市販薬と成分や効能が似た処方薬「OTC類似薬」をめぐり、自民党と日本維新の会は、保険適用を維持したうえで、患者に追加で負担を求める新たな仕組みを設けることで合意しました。

きのう、自民党の小林政調会長と日本維新の会の斎藤政調会長が交わした合意文書では、OTC類似薬について、保険適用を維持したうえで、一部の医薬品には患者に対し、追加で負担を求める新たな仕組みを設けます。

新たな仕組みは来年度中に実施し、まずは薬剤費の4分の1の追加負担を求めるということです。

自民党 小林政調会長
「現役世代の負担軽減の側面もある一方で、一定の配慮のもとに患者の方にもご負担をいただく」

日本維新の会 斎藤政調会長
「社会保険料を下げる動きに向けた風穴を空けるような改革になっている」

対象となる品目について、斎藤氏は「湿布薬やアレルギー薬、胃腸薬も一定程度含まれる」と話しています。

両党は連立合意にもとづき、社会保障改革の協議を続けてきましたが、OTC類似薬については考え方に隔たりがあり、実務者間での合意を断念していました。