(ブルームバーグ):OpenAIが出資する人工知能(AI)活用の創薬企業チャイ・ディスカバリー(Chai Discovery)は、コンピューター支援の分子設計スイートを構築するために1億3000万ドル(約200億円)を調達した。評価額は13億ドルに達した。
「シリーズB」の資金調達ラウンドは、オークHC/FTとゼネラル・カタリストが共同で主導。わずか3カ月前の前回ラウンドに続くもので、総調達額は2億2500万ドルに上った。
ジョシュ・マイヤー共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「過去5-10年を振り返ると、AIには創薬分野で過大な期待が寄せられてきた」とした上で、2025年は実際に事態が機能し始めたと語った。
同社は資金調達に先立ち、最新抗体生成モデル「Chai-2」を発表。これまで治療が困難とされてきた疾患などに対しても分子設計が可能になるという。
共同創業者のジャック・デント社長は、「25年が研究の年であったとすれば、26年は導入の年となり、製薬業界がこれを日常的なワークフローに組み込む年になる」と述べた。
同ラウンドには、米ベンチャーキャピタルのスライブ・キャピタルやメンロー・ベンチャーズ、OpenAIなども参加した。
オークHC/FTのマネジングパートナー兼共同創設者であるアニー・ラモント氏は声明で、「医薬品開発ほど、AIによる変革が必要な分野は他にない」と指摘。「医薬品を研究段階から患者に届けるまでには10年強かかり、開発費は10億ドルを超えることもある。チャイ・ディスカバリーのチームは、そのシナリオを書き換えている」とコメントした。
原題:OpenAI-Backed Chai Becomes a Unicorn With AI-Designed Molecules(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2025 Bloomberg L.P.