米半導体大手インテルは、政府渉外担当シニアバイスプレジデントにロビン・コルウェル氏を指名した。第1次トランプ政権で要職を務めた人材を迎え、政策・規制当局との関係構築を図る。

15日の発表資料によると、コルウェル氏は第1次トランプ政権で大統領副補佐官や米国家経済会議(NEC)副委員長を務めた経験を持つ。同氏は入社後もワシントンにとどまるという。

米政府は8月、インテルの株式約10%を取得することで合意。同社の筆頭株主となった。

リップブー・タン最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「インテルにとって、コルウェル氏の幅広い経験と複雑な法制度・政策環境に対する深い理解は極めて貴重だ。同氏は変化の激しい政策環境を巧みに乗り切り、企業や政策当局、そして彼らが支える地域社会に恩恵をもたらす成果を上げる能力を備えている」と指摘した。

ホワイトハウスの報道官はコメント要請にすぐには応じなかった。

インテルはまた、人工知能(AI)半導体スタートアップ、サンバノバ・システムズのアニー・シア・ウェッケッサー氏を最高マーケティング・コミュニケーション責任者に起用すると発表。同社はサンバノバとの買収交渉を進めている。

さらに、CEOの補佐役を務めるプシュカル・ラナデ氏が暫定最高技術責任者(CTO)を兼務することも明らかにした。前任のサチン・カッティ氏は先月、米OpenAIに移籍するため退社していた。

原題:Intel Enlists Trump Official to Oversee Government Affairs(抜粋)

--取材協力:Courtney Subramanian.

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