(ブルームバーグ):米IT大手オラクルが新たに発行した投資適格債の価格は、先週の9-11月(第2四半期)決算発表後に下落が続き、ジャンク(投機的格付け)債に近い水準まで利回りが上昇した。
一部データセンターの完成時期の遅れが伝えられたことで、同社の人工知能(AI)投資を巡る不安がさらに高まった。
ブルームバーグ・ニュースの分析によると、オラクルが9月に起債した180億ドル(約2兆8000億円)相当の高格付け社債を購入した投資家の評価損は現在約13億5000万ドルに上る。同社がAIプロジェクトへの投資を拡大する中で、これらの社債は発行された。
債券価格報告システム、トレースによれば、オラクルの2035年満期債(表面金利5.2%)債のプレミアム(米国債に対する上乗せ利回り)は発行時に1.05ポイントだったが、12日に0.17ポイント拡大し、1.71ポイントとなった。 利回りは5.9%に達し、デュレーションがより短いBB格付けジャンク債バスケットの平均利回り(5.69%)より高い。
ICEデータサービスによると、オラクル債のデフォルトに備える保証コストを反映する5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッド(保険料率)は12日、一時14.4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、151.3bpと09年以降で最も高くなった。
事情に詳しい複数の関係者がブルームバーグ・ニュースに語ったところでは、オラクルは OpenAI向けに建設を進めるデータセンターの一部について、完成予定時期を27年から28年に先送りした。
オラクルの広報担当者は「契約上の義務を果たすために必要な拠点で遅れは発生しておらず、全ての重要な工程は順調に進んでいる」と説明した。
原題:Oracle Debt Trades Like Junk as Bond, CDS Spreads Flare (1)(抜粋)
--取材協力:Emily Graffeo、Ying Luthra.
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