欧州株式市場について、市場関係者が一様に強気な見方を示している。ブルームバーグが調査したところ、来年の大幅な株価下落を見込むストラテジストは1人もいなかった。

この調査によると、予測中央値でストックス欧州600指数は来年末までに現水準から約7%高い620に達すると見込まれた。ストラテジストの見方がこれほどそろって強気となったのは2018年以来だが、同年のストックス600指数は結局、13%下落した。

調査の対象となったストラテジスト17人のうち、明確な弱気派は皆無だった。UBSグループやドイツ銀行など4人は、10日の終値に比べ約13%の上昇を予想。最も慎重な見通しを示したINGグループでも、3%の下落にとどまるとの見方だ。

Photographer: Nathan Laine/Bloomberg

「今は欧州株参入にちょうど良い」とJPモルガン・チェースのストラテジスト、ミスラフ・マテイカ氏。同氏はストックス600が来年のうちに630を付けると予想している。「来年は企業業績がはるかに有意に回復する可能性がある。とりわけ中国経済が好転すれば、景気刺激策も効果を表すだろう」と続けた。

マテイカ氏は、インフレ圧力を和らげるために米国が関税を緩和する可能性があると指摘し、それが欧州のような輸出依存型の地域には追い風になるとの見方も示した。

欧州株は今年も好調で、ストックス600は年初来で15%高と3年連続の上昇を記録する勢い。割安なバリュエーションや緩和的な金融政策、政府支出の拡大期待が魅力となり、米国以外への分散投資を模索していた投資家の関心を集めた。

 

国別の主要指数も今年は輝かしい上昇を見せている。年初来で47%上げているスペインのIBEX35を筆頭に、英国のFTSE100は19%、ドイツのDAXは23%上昇。フランスのCAC40はやや出遅れているが、それでも9.8%高だ。

ただし、不吉な兆しもある。現在の経済見通しは、2018年に入る直前のの状況とよく似ている。当時も強い予測が打ち出され、金利は低く、企業利益の伸びは10%前後で、株価は2017年を8%近い上昇で終えていた。しかし実際には、18年は経済成長を巡る不安が台頭し、値動きの激しい1年となった。

今年初めは、欧州に対する悲観がストラテジストの間では支配的で、上昇余地は限られていると考えられていた。関税が輸出企業の大きな脅威になるとみられたほか、フランスや英国の政治的混乱が投資家心理を冷やしていた。

それでも最終的に欧州株は予想を大きく上回る展開となり、シティグループやドイツ銀行、オッドBHFなどの強気予想が的中した。

原題:Last Time Strategists Were This Bullish, European Stocks Tanked(抜粋)

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