「年収の壁」の引き上げや「ガソリン減税」など、相次いで減税メニューを打ち出している高市政権。“減収の穴埋め”として検討されているのが、“超富裕層”への課税強化です。さらに、「ふるさと納税」をめぐっても控除額に上限を設ける方向で、“金持ち優遇”の見直しに乗り出しています。
「ふるさと納税」控除に上限も
60代 女性
「頑張って欲しい市町村の書き込みを見て、応援できたらなってスタンスではやっている。返礼品に惹かれて、こんなもの食べたいなというものをチョイスしている」
50代 女性
「(ふるさと納税)やりたいんですけど、貴乃花のCMを見るたびに時期が来たなと。やるべきかなと思うけど、手を出せないでいる」
2025年もまもなく締め切りとなる「ふるさと納税」。高額の寄付をする人を獲得しようと、自治体は返礼品に知恵を絞っています。

神奈川県・伊勢原市の返礼品、電動トゥクトゥクは3人乗りで屋根付き。210万円以上の寄付で贈られ、今年2件の申し込みがあったそうです。

伊勢原市 発想クルリン課 佐藤秀柄 主事
「昨年度実績だと神奈川県内の市の中でビリ、最下位だったので、新しい返礼品の開発に努めている」

さらに、宮大工が造った本格的な茶室は、1000万円以上の寄付をした人への返礼品。1億円以上の寄付には「松」タイプが贈られます。
伊勢原市 発想クルリン課 佐藤 主事
「市内の宮大工さんが釘を一つも使わないで組み立て解体ができるもので、移動式の茶室に」
高所得者が高額の控除を受け、豪華な返礼品を受け取ることには、「金持ち優遇」との批判もあります。
そこで政府・与党は、来年度の税制改正で寄付による控除額に制限を設ける方向で最終調整しています。

単身か共働きの場合、年収1億円以上で控除額に上限を設けます。控除を受けられる寄付額の上限は438万円程度となる見込みです。

伊勢原市 発想クルリン課 佐藤 主事
「小口で件数をあげていくというところに、また注力していかなければいけない」