ウクライナへの侵攻をめぐり、ロシアの大統領報道官はクリスマスや新年の休暇期間中の停戦について否定しました。

ロシア正教では1月7日にクリスマスを祝い、ロシアでは通常、元日からクリスマス明けまでが新年の休暇となっています。

ロシアのペスコフ大統領報道官は14日、クリスマスや新年の休暇期間中に停戦することを検討しているのかと報道陣から問われ、「誰からも提案を受けていないし、そのような話は議題に上っていない」と述べ、否定しました。

また、アメリカのNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官も14日、戦闘が今年中に終わる可能性を記者に問われ、「今の状況を見る限り年末までに終わる見込みは全くない」と答えました。

一方、ロシアの大統領が毎年行ってきた政権の基本方針を示す「年次教書演説」について、年内の実施が見送られる可能性も出てきました。タス通信が議会関係者の話として報じたもので、演説の準備が間に合わないことを理由にあげています。

年末恒例のプーチン大統領の「大記者会見」の開催も見送りが発表されたばかりで、長期化する侵攻が恒例行事の日程にも影響を与えているとみられます。