ノーベル化学賞を受賞する京都大学の北川進特別教授が7日、授賞式を前にストックホルムで会見し、基礎研究への長期的な資金援助の必要性を訴えました。

記者
「世界のメディアが集まる中、北川教授がストックホルムで会見に臨みます」

北川さんは、無数の細かい穴に大量の気体を取り込むことができる「金属有機構造体」の開発で、ノーベル化学賞に選ばれました。

ノーベル化学賞に選ばれた北川進京大特別教授
「多くの人が言うように、基礎研究には長い時間がかかります。この基礎研究への資金援助には、25年ほど見込む必要があります」

北川さんは「基礎研究の社会実装には25年ほどかかる」と述べ、研究を支えるためには長期的な資金援助が欠かせないと訴えました。

また、会見後はJNNのインタビューに応じ、受賞の意義を語りました。

京都大学 北川進特別教授 
「こういう材料(金属有機構造体)が一般的に認められるというのはなかったんですよ。ノーベル賞ということで、いろんな人が『こういう材料があるんだ』と見てくれるから、いろんなアイデアや考え方でこんな風に使ったらというようなケースが出てくると思うんです」