(ブルームバーグ):米金融大手シティグループの株価純資産倍率(PBR)が2018年9月以降で初めて1倍に達した。
業績の立て直しを進めるジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)にとって追い風となる動きだ。ウォール街で出遅れていると見なされてきた地位からの巻き返しを示すシグナルになる。
PBRは銀行株の投資家が特に重視するバリュエーション指標だ。規制当局が簿価を重視しているほか、事業モデル上、銀行の利益は変動しやすいため、PBRは他のセクターでよく使われる株価収益率(PER)よりも安定した参考指標になる。
ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マイク・メイヨー氏は取材に対し、「これは価値が毀損(きそん)された段階から価値を創出する段階へと移行していることを示すため、重要な節目だ」と指摘。2026年のトップピック銘柄としてシティを改めて挙げた。
原題:Citi Is Worth the Sum of Its Parts for First Time in Seven Years(抜粋)
--取材協力:Matt Turner.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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