アイルランドのメディア規制当局は、コンテンツ通報メカニズムに不備がある可能性があるとして、動画共有アプリTikTokとビジネス向け交流サイトのリンクトインに対する調査を開始した。

同局は2日、欧州連合(EU)規則に基づき、違法の疑いがあるコンテンツを通報できる仕組みについて、両プラットフォームが基準を満たしているかどうか精査していると明らかにした。

TikTokの親会社はバイトダンス(字節跳動)、リンクトインはマイクロソフト傘下にある。

アイルランド当局のデジタルサービス担当コミッショナー、ジョン・エバンス氏は、サービス事業者は「違法と見なされるコンテンツを通報できるよう、ユーザーに配慮し、利用しやすい通報メカニズムを備える必要がある」と述べた。

同局は先月、イーロン・マスク氏のX(旧ツイッター)についても、利用者が違法と通報したコンテンツを削除できていないとして調査を開始していた。

大規模オンラインプラットフォームの監督機関は欧州委員会だが、通報メカニズムを含む一部法規については、プラットフォームが本拠を置くEU加盟国の規制当局が担う。

アイルランドのメディア規制当局は、企業が欧州のデジタル規則に違反していると判断された場合、当該企業の世界売上高の最大6%の罰金を科すことができると説明した。

原題:TikTok and LinkedIn Face Investigations by Irish Media Regulator(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.