(ブルームバーグ):米電気自動車(EV)メーカー、テスラの中国工場からの出荷台数が今年に入ってわずか3回目の増加となった。イーロン・マスク氏が率いる同社は、世界的に販売が低迷している。
全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が2日に公表した暫定データによると、同社が11月に上海工場から出荷した台数は前年同月比10%増の8万6700台。9月に次ぐ今年2番目の高水準だった。

こうした増加は、テスラにとって中国での数少ない明るい材料だ。米国ではEV分野向けの連邦補助金が縮小されており、同社の世界販売台数も2年連続で減少する見通しだ。
中国のEV大手、比亜迪(BYD)は3カ月連続で販売台数が減少する一方、吉利汽車や小米(シャオミ)は新型モデルが好調だった。
暫定データではテスラの出荷に占める輸出台数の割合は示されていないものの、上海工場で生産される車両の大半は中国国内で販売される。同工場の年間生産能力は最大95万台で、テスラ全体の生産能力の約4割を占めている。
乗連会によれば、中国の新エネルギー車(NEV)販売は11月に前年同月比20%増となった。NEVにはプラグインハイブリッド車(PHV)とEVが含まれる。
原題:Tesla China Shipments Rise for Just the Third Time This Year(抜粋)
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