米半導体メーカー、マーベル・テクノロジーは、急増する人工知能(AI)コンピューティングへの投資をさらに呼び込むことを目指し、光相互接続のソリューションを提供するスタートアップ企業セレスティアルAIを約32億5000万ドル(約5067億円)で買収する計画を明らかにした。

光相互接続とは、光ファイバーを用いてデータセンターなどを相互に接続し、大容量の高速データ通信を可能にする技術を指す。

2日の発表によると、現金10億ドルとマーベル株22億5000万ドル相当を買収代金に充てる。セレスティアルAIの投資家は、一定の売上高目標が達成された場合、最大22億5000万ドル相当のマーベル株を追加で受け取る権利が与えられる。

同社の第3四半期決算と同時に買収計画が発表された。特定用途のために設計・製造されるカスタムチップ(集積回路=IC)分野の成長が加速するとの見通しが示され、 2日の米株市場の時間外取引で同社の株価は一時15%余り急上昇した。年初から2日の通常取引終了時までの下げ幅は16%に達していた。

マーベルはAI投資ブームの恩恵を得ようと事業展開を進めてきたが、成果はまちまちだ。 アマゾン・ドット・コムなどクラウドコンピューティング企業向けにAI用半導体チップの設計を支援しているが、マーベル製品は圧倒的市場シェアを占めるエヌビディアのプロセッサーほど普及していない。

マーベルがセレスティアルAIと買収交渉を進めているとテクノロジーニュースサイトのジ・インフォメーションが先に伝えていた。

原題:Marvell to Buy Celestial AI; Shares Jump on Bullish Remarks (2)(抜粋)

(時間外取引の株価の動きなどを追加して更新します)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.