(ブルームバーグ):米メディア・ケーブルテレビ(CATV)大手のコムキャストが傘下のNBCユニバーサル部門を米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーと統合する方向で協議を進めていることが、事情に詳しい関係者の話で分かった。
匿名を条件に語った関係者によると、コムキャストは1日、ワーナー・ブラザースの一部事業に対する買収提案を改めて行い、統合後の新会社の支配権を握る内容を提示した。
ワーナー・ブラザースの株主は現金と新会社の株式の組み合わせを受け取る見通しだ。コムキャストは今週実施された2次入札で提案を提出した3社のうちの1社となっている。
関係者によれば、コムキャストはNBCテレビネットワーク、映画・テレビ制作スタジオ、テーマパークをワーナー・ブラザースと統合し、より規模の大きいエンターテインメント企業の創出を狙う。ワーナー・ブラザースの動画配信サービス「HBO Max」を取得できれば、NBCの動画配信サービス「ピーコック」の強化にもつながる。
ブルームバーグの報道を受け、コムキャストの株価は2日のニューヨーク市場で1.7%高の27.02ドル。ワーナー・ブラザース株は2.8%高の24.53ドルとなった。
ワーナー・ブラザースは、米メディア大手パラマウント・スカイダンスなどからの複数の買収提案を受け、先月身売り手続きに入った。米動画配信大手Netflixも1日に修正案を提示した3社のうちの1社だ。ワーナー・ブラザースの取締役会は各提案を精査しており、数日以内に決定する可能性があるほか、さらなる入札を求める可能性もある。
原題:Comcast’s Bid Seeks to Merge NBCUniversal With Warner Bros. (2)(抜粋)
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