(ブルームバーグ):米サイバーセキュリティー・サービス会社クラウドストライク・ホールディングスは2026年1月期の業績見通しを引き上げた。AI搭載のサイバーセキュリティ製品群に対する需要が底堅いことを示した。
調整後1株当たり利益(EPS)の予想レンジを3.70-3.72ドルとし、レンジ下限を従来の3.60ドルから引き上げた。
企業を狙ったハッカー集団やサイバースパイの間ではAIを活用して攻撃を強化する動きが出ている。クラウドストライクは、パロアルトネットワークスやセンチネルワンなどと競合しており、激しい市場シェア争いを繰り広げている。
8-10月(第3四半期)の売上高は12億3000万ドル(約1900億円)となり、市場予想の12億1000万ドルを上回った。
2025年11月-26年1月の売上高は12億9000万-13億ドルを見込んでおり、市場予想の平均である12億9000万ドルとほぼ一致した。
2011年設立のクラウドストライクは、複雑化するサイバー攻撃やクラウド移行への対応を背景に、世界最大級のサイバーセキュリティ企業へと成長した。2024年7月には、同社のアップデートがウィンドウズの基本ソフト(OS)を利用する顧客のシステム障害を引き起こし、世界各地で大規模な混乱を招くという大きな挫折も経験した。
クラウドストライク株は時間外取引でほぼ横ばい。年初来では約51%上昇しており、多くの競合を上回る値上がりとなっている。
原題:CrowdStrike Raises Fiscal Year Guidance, Citing ‘Momentum’(抜粋)
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