(ブルームバーグ):野村ホールディングス(HD)の奥田健太郎社長は2日、機関投資家向けイベントで、「安定的に稼ぐ力を確立して、確かな成長フェーズに入っている」との認識を示した。株主資本利益率(ROE)8ー10%以上、税前利益5000億円超の達成など2030年に向けた経営ビジョンに手応えを感じているという。
奥田氏は「社長に就任してから、とにかく安定的にパフォーマンスを出すことに力を注いできた」と強調。超富裕層を中心とする資産管理型ビジネスでストック収入を積み上げる事業モデルへの変革や、ホールセール部門でリスク管理の徹底を図ってきた点を強調した。奥田氏は20年4月1日に社長に就任した。
リスク管理については、外部環境は不確実性やマーケットボラティリティー(変動性)も高く、リスクの早期発見に努めていると説明。その上で、「21年にアルケゴスでわれわれも損を出し、そこからリスクマネジメントの高度化を進めている」と述べた。成長を加速しても安全性は損なわないよう進めたいとした。
野村HDは米資産運用会社、アルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻により、投資ファンドに資金提供するプライムブローカー業界で過去最大級の約30億ドル(当時の為替レートで3111億円)の損失を被った。
野村HDは12月25日で創業から100年を迎える。奥田氏は「われわれの先輩に敬意を払いながら、次の100年に向けて新たな航海を始めていく」と述べた。
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