米テスラの販売減少は11月も欧州の複数の市場で続いており、電気自動車(EV)需要が堅調な国々でも同社はシェアを失った。

フランスの自動車業界団体によると、同国ではテスラの11月新車販売台数が前年同月比58%減少し、1600台を下回った。フランスは欧州連合(EU)域内でドイツに次ぐ2番目に大きな市場だ。またデンマークで同49%減、スウェーデンで同59%減少した。スペインは同8.7%減。

テスラの低迷は数四半期にわたって続いているが、背景にあるのはモデルの陳腐化やイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的立場への反発だ。マスク氏はドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への支持やトランプ政権下での活動でも物議を醸してきた。

さらに、テスラの自動運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」の承認を巡って、欧州の規制当局と対立を続けていることも逆風だ。

例外的に好調だったのはノルウェーで、11月は前年同月比で175%急増した。新車販売の大半をEVが占める同国では、今後の税優遇措置への不透明感が追い風になったとみられる。1-11月の累計販売台数は3割以上増加し、同国で最も売れている自動車ブランドとなっている。

しかし欧州主要国の多くでは苦戦が続く。フランスでは11月、EVの販売シェアが9ポイント上昇して26%となる中、テスラのシェアは低下した。ドイツではバッテリー式EVの新車販売が1-10月累計で39%増加したが、同期間のテスラは50%減と著しく落ち込んだ。

原題:Tesla’s European Sales Slump Shows No Signs of Abating(抜粋)

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