ホワイトハウスによると、トランプ米大統領は1日、薬物の過剰摂取防止や依存症治療の支援に数十億ドル規模の連邦資金拠出を認める法案に署名した。

成立した法律は、トランプ政権1期目の2018年に創設され、5年で失効した公衆衛生プログラムを事実上再承認するものだ。薬物依存対策やメンタルヘルスの支援に加え、薬物乱用治療に携わる専門職向けの研究やローン返済の援助など、多岐にわたるサービスが含まれる。ただ、資金の実際の拠出は、議会の予算措置に左右される。

今回の立法措置は、合成麻薬フェンタニルを中心とする薬物依存と過剰摂取死が後を絶たない米国の公衆衛生危機に対応する最新の取り組みとなる。

新法には、医師が立ち会って患者が自己投与する場合など、一部の管理医薬品の提供を迅速化するためのルール変更も含まれている。また、医療従事者が遠隔医療を通じて管理医薬品を処方できるよう連邦政府機関に特別登録制度の整備を促している。

同法は議会で超党派の支持を得た。また、過剰摂取防止と依存症治療の支援体制を強化するものだとして保健分野の専門家からも評価されている。

原題:Trump Signs Law to Unlock Billions for Drug Addiction Recovery(抜粋)

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