(ブルームバーグ):暗号資産(仮想通貨)ビットコインは1日に急落している。最近までの下落の動きはいったん落ち着いたと見受けられたものの、新たな売り圧力にさらされている。
ブルームバーグ集計のデータによれば、ビットコインはアジア時間の取引で一時6%下げて8万6000ドルを割り込んだ。イーサは7%強下落し約2800ドルとなった。他の大半のトークンも同様のパターンをたどり、ソラナの下げ幅は7.8%となった。
ビットコインは12万6251ドルの最高値を付けた後、数週間にわたり下落傾向が続き、先週になってようやく売り圧力が和らいで9万ドル台を回復していた。
だが地合いは不安定で、1日にあらためて売りが広がったことを受け、トレーダーはさらなる下落の可能性に備えている。
ファルコンXのアジア太平洋デリバティブ責任者ショーン・マクナルティ氏は「12月はリスクオフの幕開けだ」と指摘。「最大の懸念は、ビットコイン上場投資信託(ETF)への資金流入に乏しく、押し目買いが不在なことだ。今月も構造的な逆風が続くとみている。ビットコインの次の重要な支持線として8万ドルを注視している」と話した。

投資家は1日、ストラテジーのフォン・リー最高経営責任者(CEO)の発言を消化。リー氏は11月28日に出演したポッドキャストで、同社の企業価値とビットコイン保有の比率であるmNAVがマイナスに転じた場合、ビットコインを売却する可能性があると述べた。
リー氏は「mNAVが1倍を下回り、配当支払いのために必要となれば、ビットコインを売却でき、売却するだろう」としつつも、最後の手段になると指摘。ストラテジーのウェブサイトによると、560億ドル(約8兆7000億円)相当のビットコインを保有する同社のmNAVは1.19まで低下している。
一方、S&Pグローバル・レーティングは先週、世界最大のステーブルコインである「テザー(USDT)」のドルペッグ維持能力について、最も低い評価に引き下げた。ビットコイン価格が下落すれば、テザーの裏付け資産が不足する恐れがあると警告した。
このほか、中国人民銀行(中央銀行)は29日、ステーブルコインを含む仮想通貨のリスクについて警告を発し、政府機関が連携を深め、違法行為の取り締まりを強化すべきだとした。
コインエックスのチーフアナリスト、ジェフ・コー氏は、USDTの評価引き下げや中国人民銀の警告など「週末の一連の弱材料」が暗号資産への圧力を再び強めたと語った。
原題:Bitcoin Plunges to Below $86,000 in Risk-Off Start to December(抜粋)
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