アメリカのエネルギー省は13日、「地上に太陽をつくる研究」とも言われる「核融合」の実験で投入量を上回るエネルギーを取り出すことに初めて成功したと発表しました。

米エネルギー省 グランホルム長官
「これは21世紀の最も印象的な科学的偉業のひとつです」

「核融合」の実験は太陽の内部でエネルギーが放出される現象を地上で再現するもので、これを発電に利用する研究が各国で進められています。

カリフォルニア州にある国立研究所では5日、重水素と三重水素を入れた容器にレーザーを照射して核融合を起こし、投入量のおよそ1.5倍のエネルギーを得たということです。

新世代の技術に向けた重要な一歩としていますが、実用化にはさらなる技術開発が必要で「数十年はかかる」との見方を示しています。