(ブルームバーグ):エヌビディア株の高騰により、ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)とロリ夫人の財団が義務付けられる寄付額は膨らみ続けている。
最新の納税申告書で、ジェンスン&ロリ・フアン財団が昨年、寄付額の前年比約倍増が必要となり、1億2600万ドル(約197億円)超を拠出したことが分かった。エヌビディア株の急伸により、同財団の資産は昨年、170%増の92億ドルに達した。米国の私的財団は、前年の投資資産(年間平均額)の約5%を寄付する義務がある。
寄付額の大半に当たる8250万ドルは、シュワブ・チャリタブルに設けたドナー・アドバイズド・ファンド(DAF)「ジーフォース・ファンド」に拠出された。DAFは、実際に寄付する前に税控除の恩恵を受けられる仕組みだ。次に多い3050万ドルは、フアン氏の母校オレゴン州立大学への寄付だった。
フアン家の代理人はコメント要請に応じなかった。

多く保有する株が急伸しているフアン夫妻やイーロン・マスク氏の財団は、義務額を満たす程度を拠出することが多い。フアン夫妻の財団の今年の最低寄付額は約3億4500万ドルと、昨年のほぼ3倍に達する見通しだ。

財団資産の大半を占めるエヌビディア株は今年約35%上昇しており、ファウンデーションマークのジョン・セイツCEOによると、来年には約4億5000万ドルの寄付が必要になる可能性があるという。
原題:Nvidia’s Rally Means CEO’s Foundation Must Double Giving, Again(抜粋)
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