シンガポールの企業が販売する人工知能(AI)搭載のテディベアは、性的嗜好など不適切な内容を自発的に話すことが研究者によって確認された後も、再び市場に出回っている。

CNNの報道によれば、シンガポールを拠点とする玩具メーカーのFoloToyは今月に入り、AI搭載のぬいぐるみ製品「Teddy Kumma」などで不適切な性的会話が確認されたとの米国公共利益研究グループ(PIRG)教育基金の指摘を受け、自社サイトから当該商品を取り下げた。

PIRGは13日付の報告書で、このテディベアが「さまざまな体位の性行為など、性的な話題を詳細に扱っている」ほか、「ナイフや薬剤、マッチなど、さまざまな危険物をどこで探すか」といった情報も利用者に伝えていると指摘した。

99ドル(約1万5600円)で販売されていたテディベアは、同報告書を受けて翌日にはFoloToyのウェブサイトからいったん取り下げられた。

FoloToyの共同創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるラリー・ワン氏は「一部の懸念すべき回答は、初期段階のモデルから得られたものだった」と説明。調査結果の検証後、AIを搭載したすべての玩具について、全社的な安全性の再評価を実施したという。

「安全モジュールのテスト、検証、強化に丸一週間かけたあと、改良された保護策が意図どおりに機能していると確信が持てた段階で、販売を段階的に再開した」とワン氏は付け加えた。

同社のぬいぐるみは、OpenAIのチャットボット「GPT-4o」とバイトダンスの生成AI「Coze」の両方をサポートしている。

今回の問題は、チャットボットが子どもにもたらす潜在的なリスクについて、各国の規制当局が警戒を強めるなかで発生した。子どもの安全に詳しい専門家は、こうしたAI搭載機器は一見無害に見えても、不適切な内容を発したり、文脈を誤解したり、予測不能な形で会話をエスカレートさせる恐れがあると警告している。

FoloToyはテディベアのほか、パンダやサボテン、ヒマワリ、タコをかたどったAI搭載のぬいぐるみも販売している。

同社のウェブサイトで再販されているテディベアは、「抱きしめるだけにとどまらないAI搭載のぬいぐるみ」と紹介されている。

原題:Singapore Firm’s AI Teddy Bear Back on Sale After Sex Talk (1)(抜粋)

(CEOのコメントを追加して更新します。更新前の記事でサポートするAIに関する記述を訂正済みです)

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