(ブルームバーグ):米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、スポーツ賭博や予測市場の爆発的な普及が、消費者の過剰債務やローンデフォルト(債務不履行)を招く恐れがあると警鐘を鳴らした。
BofAのストラテジスト、ミヒル・バティア氏らは、ギャンブルの損失が消費者の家計を圧迫し、賭博の急成長が貸し手の新たな信用リスクにつながっているとリポートで指摘した。
ストラテジストらによれば、連邦政府によるスポーツ賭博禁止を無効とする司法判断を連邦最高裁が示して以降、オンライン賭博の人気が高まった。最近ではポリマーケットやカルシの予測市場プラットフォームが、スポーツイベントに連動する金融取引を通じて、「投機に関与する新たな機会」を提供しているという。
こうした賭博の負の影響は、若い男性を中心に低所得者層で最も顕著になる恐れがあるとBofAのストラテジストらは警告した。
「投資家にとって、このような娯楽と投機的金融の融合は、信用の質を圧迫し、支払いの延滞を助長し、発行体やサブプライム(信用力の低い個人向け)貸し手の利益に影響する行動リスクの高まりを意味している」という。
ポリマーケットにコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。
原題:Bank of America Warns of Mounting Credit Risks as Gambling Booms(抜粋)
--取材協力:Emily Nicolle.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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