アメリカのFRB=連邦準備制度理事会の本部の建て替え計画をめぐり、首都ワシントンの連邦検察がパウエル議長への捜査を始めたと報道されました。
ニューヨーク・タイムズは11日、首都ワシントンの連邦検察が、FRBのパウエル議長に対する捜査を始めたと報道しました。パウエル氏が、建て替え計画の規模を偽って議会に証言したかどうかなどについて捜査しているとしています。
ワシントンの検察のトップには、去年、トランプ氏に近い元FOXニュース司会者のピロ氏が任命されていて、ニューヨーク・タイムズは、大幅で迅速な政策金利の引き下げを求めるトランプ氏の意向に従わないパウエル氏に対する新たな圧力だとの見方を伝えています。
こうした中、パウエル議長は動画で声明を発表。自身のFRB本部建て替えに関する議会証言をめぐり、「司法省が9日、FRBに対して刑事告発をほのめかす大陪審召喚状を送った」と明らかにしました。
そのうえで、「この前例のない措置は、トランプ政権による脅迫と圧力の文脈の中で捉えるべきだ」として、捜査の理由とされているFRB本部の建て替えをめぐる議会証言は「口実に過ぎない」と断言。利下げを求めるトランプ氏の意向に従わないことが本当の理由だとして、「これは、FRBが事実と経済状況に基づいて金利を決めることを継続できるか、それとも金融政策が政治的な圧力や威嚇によって左右されるかの問題だ」と強調しました。
そのうえで、「特に、公職には脅威に直面しても揺るがない姿勢が求められる。私は今後も職務を誠実に遂行し、アメリカ国民に奉仕する決意を持って取り組んでいく」と表明しています。
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