(ブルームバーグ):ベッセント米財務長官は、次期連邦準備制度理事会(FRB)議長候補との面談における主要テーマの一つはFRBの簡素化だと述べた。短期金融市場におけるFRBの運営が複雑化し過ぎているとみている。
ベッセント長官は25日、米経済専門局CNBCで、候補者を評価する上で注目している点の一つは、FRBのさまざまな手段の相互作用だと指摘。「FRBの運営が非常に複雑化していると私は考えている」と述べた。
ベッセント氏は、パウエル議長の後任候補5人との第2ラウンド最終面談を25日中に実施すると明らかにした。また、トランプ大統領が12月25日より前に指名を発表する可能性があるとの見通しを改めて示した。政権によるこれまでの説明によれば、最終候補はウォラーFRB理事、ボウマンFRB副議長(銀行監督担当)、ケビン・ウォーシュ元FRB理事、ホワイトハウスのハセット国家経済会議(NEC)委員長、ブラックロック幹部のリック・リーダー氏の5人。
現在FRBは政策金利の調整において、十分(ample)な準備預金のアプローチを取っており、バランスシート上に大量の米国債を保有している。現行体制の一環として、銀行がFRBに預ける準備預金などに付利を行っている。
ベッセント氏は、「FRBは『十分な準備預金体制』と呼ばれる新たな体制へとわれわれを導いたが、システムにおける準備預金が本当に十分かどうかという点で、やや揺らぎが見られるようだ」と述べた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は10月、流動性を十分な水準に保つため、バランスシートのランオフ(償還に伴う保有証券減少)を12月1日で終了する決定を下した。
「常設レポファシリティー(SRF)など、さまざまなファシリティーやオペレーションがあるが、これらをもっと簡素化する必要があると思う」とベッセント氏は発言。ただ具体的にどのように見直すべきかについては言及しなかった。
SRFは、対象機関が米国債や政府機関債を担保に現金を借り入れることを可能にする制度だ。ここ数週間は利用が常態化しており、10月31日には504億ドル(約7兆8700億円)と、2021年の恒久化以降で最大の水準に達した。
ベッセント氏は「金融政策、バランスシート、そして規制政策の間には非常に複雑な計算関係が存在する」とし、FRB議長候補との「面談ではその相互作用をどう捉えるかという点を特に重視してきた」と述べた。
このほか、「FRBはもう少し目立たない存在に立ち戻るべき時期に来ているように思う」と発言。ただその具体的な意味については説明しなかった。またFRB高官による発言が多過ぎるとの考えも示唆した。
「各地区連銀総裁による重複したスピーチを少し控えさせる必要がある」とベッセント氏は語った。
原題:Bessent Calls for Simplified Fed as He Ends Candidate Interviews(抜粋)
--取材協力:Alex Harris.
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