人工知能(AI)スタートアップの米アンソロピックは24日、自社で最上位となる人工知能(AI)モデルの新バージョンを発表した。プログラミングやオフィス業務の自動化性能を高めた。法人顧客の獲得競争で、OpenAIやアルファベット傘下グーグルに対抗する。

アンソロピックによると、新モデル「Claude Opus(クロード・オーパス)4.5」は、ユーザーの手を借りずにバグ修正といったソフトウエアエンジニアリング業務をこなす能力が従来版より高い。ユーザーのコンピューターやインターネット上で複雑な複数工程の作業でも処理能力を高めた。

アンソロピックは2021年にOpenAIの元社員らが設立した。現在30万社以上の法人顧客を抱え、主にプログラミング業務の効率化で同社製品が活用されている。

同社はこの分野で有力企業の一角に浮上したが、OpenAIやグーグルとの競争も激しさを増している。特にグーグルが先週発表したAIモデル「Gemini(ジェミニ)3」は、AI業界や投資家から高い評価を得た。同モデルもプログラミングなどの性能が強化された。

Opus4.5は財務分析やプレゼンテーション用資料作成などの実務処理能力も高めている。

アンソロピックはOpus4.5をマイクロソフトの表計算ソフト「エクセル」上で、法人顧客やサブスクの上位プラン「Max」加入者に提供する。

原題:Anthropic Says Its New AI Model Is Better at Coding, Office Work(抜粋)

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