(ブルームバーグ):中国資本の農業技術企業シンジェンタグループが、香港での新規株式公開(IPO)を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。昨年3月に上海での90億ドル(約1兆4000億円)規模の上場計画を撤回していた。
非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、シンジェンタは現在、財務アドバイザーと暫定的な協議を進めており、香港に来年上場する可能性がある。
関係者によれば、香港IPOに先立ち、シンジェンタが一部の非中核事業や収益性の低い資産の売却に取り組むこともあり得る。協議は続いており、最終的にIPOに至らない可能性もあるという。
シンジェンタの広報担当者はコメントを控えた。
同社は2021年に上海でのIPOを申請していたが、相場の変動を理由に24年3月に申請を取り下げた。スイスに本社を置き、17年に中国化工集団に買収されたシンジェンタは当時、市場環境が整い次第、中国または他の地域で上場プロセスの再開を目指す意向も示していた。
原題:Syngenta Is Said to Consider Hong Kong IPO After Shanghai Pulled(抜粋)
--取材協力:Allegra Catelli.
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