第二次世界大戦中の経験を絵本に描いた日系アメリカ人俳優のジョージ・タケイさんが日本を訪れ、「世界中の人々に、いかに民主主義が脆いかを知ってもらいたい」と語りました。

日系アメリカ人俳優 ジョージ・タケイさん
「きょう、皆さんと話をすることができて嬉しいです」

アメリカ・ロサンゼルスで生まれた日系三世のジョージ・タケイさん(88)は、SFドラマ「スター・トレック」シリーズなど、俳優としても広く知られています。

しかし、第二次世界大戦中の5歳のときに、日系アメリカ人強制収容所に送られた経験があります。

絵本「ぼくらの自由がうばわれる時」は、タケイさんの強制収容所での暮らしや、日系人というだけで「敵国側の人間」とみなされた人種差別の現実を描いています。

日系アメリカ人俳優 ジョージ・タケイさん
「(当時のことは)決して忘れることができません。世界中の人々に、いかに民主主義が脆いかを知ってもらいたいです」

現在、トランプ政権が移民を厳しく取り締まっていますが、タケイさんはかつて日系アメリカ人が経験したことと「同じことが繰り返されようとしている」と訴えました。

タケイさんの絵本の日本語版は、今週27日から販売されます。