21日の欧州債券市場は、英国とユーロ圏の国債がそろって上昇。米国の消費者マインドが過去最低近くまで落ち込んだことが明らかになったほか、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言で12月の米利下げ期待が再び台頭した。

英30年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)して5.36%となり、利回り曲線はブルフラット化。ウィリアムズ氏は近いうちに再び利下げを行う余地があるとの見方を示し、市場が見込む12月に連邦公開市場委員会(FOMC)が0.25ポイントの利下げを行う確率は30%から約70%へと上昇した。

ドイツ債は全年限で利回りが2-3bp低下した。

株式は指標のストックス欧州600指数が0.3%安と反落。週間では2.2%下落し、8月以来最悪の週となった。テクノロジー株のバリュエーションや米国の金融政策の不確実性を巡る懸念からリスクオフの流れが市場を支配し、今年大きく上昇していた銘柄が売られた。

上場来最大の自社株買いを発表し、前日に上昇したシーメンス・エネジーは10%安。指数構成銘柄のうち年初来上昇率が最も大きかったASMLホールディングスは6.3%安。いずれも利益確定売りに押された。

原題:European Stocks Suffer Worst Week Since August as ASML Falls(抜粋)

--取材協力:Farah Elbahrawy、Michael Msika.

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