(ブルームバーグ):米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズは20日、広範囲にわたる人員削減を発表した。労働組合に加入していない社員を最大20%減らす。ダン・シュルマン新最高経営責任者(CEO)が主導する経営立て直し計画の大きな一歩となる。
シュルマン氏が従業員に宛てた公開書簡によると、まずは1万3000人余りがレイオフの対象となる。ベライゾンは現在、全米で約10万人の従業員を抱えている。
ベライゾンの筆頭独立取締役を務める同氏は、2四半期連続の契約者数減少と株価低迷を受け、CEOに先月任命された。同氏は、よりシンプルかつスリムで、よりコスト意識のある事業運営を約束している。
規制当局への提出書類によると、同社は今回の人員削減に関連し、10-12月(第4四半期)に16億-18億ドル(約2520億-2830億円)の費用を計上する見込みだ。コスト削減策は「外部委託、契約労働者、その他の外部人件費の大幅縮小を含む」と説明している。
シュルマン氏は書簡で、「現在のコスト構造では、顧客への価値提供に十分な投資ができない」と述べ、顧客満足を軸に社全体の方向性を再設定する必要性を強調した。
今回の人員整理は、リテール担当やカスタマーサービス、一部上級幹部など、全ての事業部門と階層に及ぶ。対象者の大半は年末までにベライゾンの給与支給の対象から外れる。
シュルマン氏によると、今後数週間でさらなる組織再編が実施される予定だ。
原題:Verizon Begins Layoffs Aimed at 20% Cut in Nonunion Staff (1)(抜粋)
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