(ブルームバーグ):2008年の金融危機前に米住宅市場の崩壊に賭けた「世紀の空売り」で有名なマイケル・バーリ氏は、自身が率いるヘッジファンド会社サイオン・アセット・マネジメントが米証券取引委員会(SEC)への登録を抹消した後も市場での活動を続けていると明らかにした。
バーリ氏は18日にブルームバーグ・ニュース宛ての電子メールで「今回の活動は実質的には友人や家族のためのファンドだった」と指摘。「他の多くの運用会社のようにマーケティングをしたり、面識のない投資家を勧誘して運用資産を拡大しようとしたりはしなかった。かつてサイオン・キャピタルを立ち上げた際に経験した問題を再び抱えたくなかった」と説明した。
その上で「自分の資金を運用し、市場で積極的に活動している」と強調した。
SECのサイトに掲載された届け出によると、サイオン・アセット・マネジメントの登録抹消は11月10日に行われた。バーリ氏はSECの登録ステータスがTerminatedになっているスクリーンショットを添え、「11月25日からは、もっといいことに取り組むつもりだ」とソーシャルメディアに投稿した。
バーリ氏(54)はサブプライム(信用力の低い個人向け)ローン関連の債券を空売りして成功を収めた後、2008年にサイオン・キャピタルを閉鎖。その後、13年にサイオン・アセット・マネジメントを設立した。
原題:Burry Says He’s ‘Active in Markets’ After Fund Is Deregistered(抜粋)
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