米ハーバード大学の元学長であるラリー・サマーズ元米財務長官は、公的な活動から退く意向を示した。サマーズ氏を巡っては、性犯罪で起訴され勾留中に死亡した米実業家ジェフリー・エプスタイン氏とのやり取りが米議員によって公開されていた。

サマーズ氏は17日の声明で、「自分の行動を深く恥じており、その行動がもたらした苦痛を認識している。エプスタイン氏とのやり取りを続けた誤った判断について全面的に責任を負う」と説明した。

ラリー・サマーズ氏

同氏は、今後も教職上の義務は継続すると表明する一方、「自分に最も近い人たちとの信頼を取り戻し、関係を修復するためのより広い取り組みの一環」として公的な活動から退くとした。

サマーズ氏は1999-2001年に財務長官を務めた。同氏は、ハーバード大学の教授であり、ブルームバーグテレビジョンのコメンテーターも務めている。

米下院民主党は先週、エプスタイン氏に関係する2万余りの文書を公開した。その中には、サマーズ氏がエプスタイン氏と大統領1期目のトランプ氏について議論する内容も含まれていた。

またこれらの文書には、トランプ氏の元首席戦略官スティーブ・バノン氏など他の著名人とのやり取りも入っていた。

詳報:Summers to Step Back From Public Roles After Epstein Backlash(英語)

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